人気FPSゲームタイトル「VALORANT」が2021年6月2日で1周年を迎えました。
そんなVALORANTですが、世界最大級のゲーム配信サイトであるTwitchでは、FPSの中で最も多くの視聴者数をたたき出しており、世界的な人気がうかがえます。

Twitchの視聴者数ランキング
しかし、日本においては、1位のApex Legendsに大きく差をつけられてしまっており、海外ほどの人気がないことがわかります。
先月、日本語で発信されたゲームカテゴリのライブ配信から、視聴時間順に上位20タイトルです。
(期間:2021年4月, 集計:Giken Access)詳しくはブログより。https://t.co/GAO7BNxJGx pic.twitter.com/ofxsn8kU1Q
— 配信技研 (@GikenTV) May 10, 2021
では、なぜ日本ではVALORANTが海外ほど流行らないのでしょうか。
今回は、いろいろな要素から「VALORANTが日本で流行らない理由」を考察していきたいと思います。
*この内容は筆者の感想なのでご了承ください。
ちなみに、筆者は最近はVALORANTをAPEXよりやりこんでいるくらい楽しんでます。

1.そもそもゲーム自体が難しい
まず最初に考えられる理由が、「ゲームの難易度が高い」という点です。
そもそもFPS自体、ライト層には難しめですが、その中でもVALORANTは難しいです。
例えば、リコイル制御にしても、Apex LegendsやCall of Dutyなどの日本で流行っているFPSゲームに比べると難しく、パターンを覚えておかないととても制御できません。
また、VALORANTはヘッドショットの重要度が高く、かなりのエイムが要求される上に、すぐに死にやすいです。
ですから、かなり練習時間をかけれる方や元々FPS経験のある方じゃないと上手くなるのにかなりの時間がかかってしまいます。
日本では、ライト層が多くの割合を占めているため、日本でゲームが流行るためにはいかにライト層までアプローチできるかが重要になってきます。
具体的に言うと、初心者が多いゲームは日本では流行りやすく、例えば、Apex LegendsやFortniteなどは初心者プレイヤーが増えたことで、爆発的に流行りました。
2.CS機(PS4やXboxなど)でリリースされていない
続いての理由は、「CS機でリリースされていない」という点です。
日本のゲーム人口の大半を占めるのがPS4やSwitchなどのCS機のプレイヤーです。
海外では、PCでゲームをするという文化が根付いていますが、日本ではコアなゲーマーしかゲーミングPCを持っていません。
現在日本で流行っているFPSは基本的にはCS機でもリリースされており、ライト層でも気軽に始められます。
逆に、PCでしかリリースされていないFPSで流行ったといえるものは、未だかつてないでしょう。
R6Sやオーバーウォッチなどのラウンド制のFPSでもCSでリリースされて、人口が増えたので、VALORANTもCS版をリリースすれば一気に流行り始めると思います。
3.画面が地味
続いては、「画面が地味」という点です。
やはり、最近はYouTubeなどのゲーム実況動画などを見てそのゲームに興味を持つという方が多いです。
動画映えするゲームというのは、APEXのようなスピード感、Fortniteのような建築による自由度の高さ、Battle Fieldのようなリアルなグラフィックなど一目でゲームの魅力が伝わるようなものをいいます。
しかし、VALORANTは他のFPSに比べて、ゲームスピードが遅く、ルールやスキルもわかりずらいので、FPSをやったことがない人には何が起こっているのかを理解するのが難しいです。
ですから、FPSをやったことのない層の新規の獲得が難しくなっていると考えられます。
4.競技性が高い
続いては、「競技性が高い」という点です。
競技性が高いというのは、運要素が少なく、強い人が勝ち続けることができるということです。
これは、プロやガチ勢同士の試合では実力を正確に反映してくれるため非常にすばらしい要素です。
しかし、あまり上手くないプレイヤーからしたら、負け続けることになりますので、あまり面白くないでしょう。
現在日本で流行っているFPSはバトルロワイアルが多く、実力だけでなく運も絡んでくることから、上手くなくても勝つことができます。
このように、競技性が高すぎても、初心者の方がとっつきにくいので、流行らない原因の1つとなっているでしょう。
5.ゲーム実況動画を作りにくい
続いては、「実況動画が作りにくい」という点です。
先ほどもお話ししましたが、ゲームの流行にはYouTubeなどの実況動画の影響が非常に大きいです。
VALORANTは1度死んだら終わりなので、CoDやBFのようにベラベラとしゃべりながらプレイするのも難しいですし、APEXやFortniteのような戦闘以外の部分でしゃべるというのも難しいです。
しゃべったとしても、基本的には戦況の報告だったりと視聴者からすればあまり面白くないです。
ですから、雑談要素の多い動画は出せないので、ネタがつきやすくなってしまいます。
有名な実況者は実況動画を作りにくいゲームなんてもちろん実況しようとは思わないので、ゲームの露出が減ってしまい、人気も出ません。
まとめ
今回考察した、VALORANTが日本で流行らない理由を以下にまとめました。
この5つの理由すべてに共通しているのが「ライト層にとっつきにくい」というものです。
ですから、VALORANTを日本でも流行らせるためには、運営がライト層を意識するか、日本でゲームPCを持つのが当たり前になるかのどちらかだと思います。
